专利摘要:
本発明は、セラミック粉末及び特別な原料、並びにその使用に関する。 セラミック粉末の原料は、20質量部〜80質量部のSiO2、10質量部〜50質量部のAlF3、及び0質量部〜30質量部の調整剤を含む。本発明において、セラミック粉末を調製する原料を混合、粉砕し、水ガラスに1,200℃〜1,400℃で融解、急冷してセラミック粉末が得られる。本発明の低温同時焼成セラミック粉末は、下記利点を有する:(1)低い焼成温度(750℃〜850℃)、及び制御可能な焼成収縮率;(2)セラミック粉末で調製されたセラミックブロックの誘電率が4.5〜10(1MHz)で調整可能であり、誘電損失は0.002未満であり、機械強度が高く、調製プロセスが単純である;(3)セラミック基板、共振器等の電子装置、及び他のマイクロエレクトロニクス・パッケージングに使用してもよい。なし
公开号:JP2011509232A
申请号:JP2010541676
申请日:2008-11-04
公开日:2011-03-24
发明作者:宏杰 ▲趙▼;▲済▼ 周;睿 王
申请人:ツィンファ ユニバーシティ;
IPC主号:C04B35-14
专利说明:

[0001] 本発明は、低温同時焼成セラミック粉末及び特別な原料、並びにその使用に関する。]
背景技術

[0002] 近年、急速な半導体技術の開発に伴い、電子部品は、最小化、集積化、及び高周波化に向けて絶え間なく開発されている。900℃以下で銀等の導電体と共に低温同時焼成可能なセラミック材料を適切に選択して、多層素子を製造する、又は受動素子を多層回路基板に内蔵化する機能モジュールを作製することは、上記傾向の必要条件になっている。受動集積部品の主要な誘電体としての低温同時焼成セラミックもまた、重要な開発傾向となっている。]
[0003] 最近、適切な量の焼成補助材料(低融点酸化物又は低融点ガラス)を誘電性セラミック系に導入後、主に液相焼成メカニズムを使用して、低温同時焼成セラミック(LTCC)が材料の高密度化を促進する。]
[0004] 例えば、ZnO−B2O3−SiO2ガラス等をBaO−TiO2−WO3系に加えることで、焼成温度を1,000℃に下げることができ(特許文献1)、SiO2−B2O3系ガラスをCaZrO3−SrTiO3系に加えることで、焼成温度を1,000℃下げることが出来る。しかしながら、焼成補助材料が焼成温度を下げる能力には限界があり、焼成補助材料が多すぎると、誘電損失の増大等、装置の性能にも影響を与える。低い焼成温度を有し、誘電体性能を容易に制御した電子セラミック材料を得るために、容易に低温同時焼成可能な以下のセラミック材料系が注目されている。例えば、Bi−Zn−Nb−O系(特許文献2)、Zr−Ti−Zn−O系(特許文献3及び4)、ZnNb2O6及びZnTa2O6固溶体、又はMgNb2O6及びMgTa2O6(特許文献5〜8)、Zn−Nb−O系(特許文献9)、ZnTiO3(特許文献10及び11)、(Ba1−xSrx)4LiNb3−yTayO12(特許文献12)、BaNd2+xTi5O14+1.5x(特許文献13)、Ba−Ti−Ge−Si(特許文献14)、Li2+xNb3xTi1−4xO3(特許文献15及び16)、Zn(1−x)Nb2O6−xTiO2(特許文献17)、Bi(Nb1−xVx)O4(特許文献18)、Bi3XZn2(1−X)Nb2−XO7(特許文献19及び20)、(Bi3xZn2−3x)(Znx−y/3Nb2−x−2y/3May)O7及び(Bi3xZn2−3x)(ZnxNb2−x−yMby)O7、式中、Ma=Sn4+、Zr4+、Mb=Sb5+、Ta5+、Mo5+(特許文献21)、(Bi3xM2−3x)(ZnxNb2−x)O7、式中、MはZn2+、Ca2+、又はCd2+、又はSr2+(特許文献22)等が挙げられる。これらの材料系自体の焼成温度は低く、概して、950℃〜1,150℃である。約900℃での低温焼成は、少量のガラス、又は低融点酸化物(例えば、Bi2O3、ZnO、CuO、V2O5等)を混ぜることで達成できる。]
[0005] しかしながら、低融点調整剤を導入すると、プロセスの複雑化等に加えて、焼成後の材料の機械的強度の低下、より大きい誘電体損失等の問題が起こり得る。したがって、単純な成分を有する低温同時焼成セラミックの開発が真に必要とされている。]
先行技術

[0006] 特開平10−294020号公報
仏国特許出願公開第2845685−A1号明細書
米国特許出願公開第2003116891−A1号明細書
米国特許第6762142−B2号明細書
米国特許第5756412−A号明細書
韓国特許出願公開第98001965−A号明細書
韓国特許出願公開第99008479−A号明細書
韓国特許公告第203515−B1号公報
特開平7−169330号公報
中国特許第1773631号明細書
国際公開第WO2005/085154−A1パンフレット
中国特許第1793004号明細書
中国特許第1634800号明細書
特開平2000−239061号公報
中国特許第1821171号明細書
中国特許第1915904号明細書
韓国特許29499/98号明細書
中国特許第1793035号明細書
中国特許第1089247号明細書
中国特許第1107128号明細書
中国特許第1431166号明細書
中国特許第1792999号明細書]
発明が解決しようとする課題

[0007] 本発明は、低温同時焼成セラミック粉末及び低温同時焼成セラミック粉末用特別原料、並びにその調製方法の提供を目的とする。]
課題を解決するための手段

[0008] 本発明で提供される低温同時焼成セラミック粉末を調製する原料は、組成で、SiO2を20質量部〜80質量部、AlF3を10質量部〜50質量部含み、AlF3の質量部は、無水AlF3の質量部に基づいて計算される。]
[0009] もちろん、組成は、また、SiO2及びAlF3のみからなっていてもよい。
無水AlF3及び結晶水を有するAlF3が使用できる。
無水AlF3は市販のものでもよい。AlF3が結晶水を有するAlF3の場合、無水AlF3は次のとおり得られる:NH4Fの保護雰囲気下、分析的に純粋な(▲将▼分析▲純▼的(中国語原文))AlF3・3H2Oが450℃〜550℃、1時間〜2時間で焼成されて無水AlF3を得る。該方法により無水AlF3を調製すると、低温同時焼成セラミック粉末の作製費用を大幅に削減できる。]
[0010] 原料の組成は、0質量部を超え30質量部以下の調整剤を更に含み、該調整剤が、少なくとも金属フッ化物及び金属酸化物のいずれか1つである。]
[0011] 特に、調整剤は、BaF2、CaF2、CaO、MgO、Al2O3、MgF2、LiF及びNaFの少なくとも1つであってもよい。]
[0012] 本発明で提供されるフッ素ドープSi−Alガラスを母体とする低温同時焼成セラミック粉末の調製方法は、無水AlF3及びSiO2の混合物を混合及び粉砕し、混合物を1,200℃〜1,400℃で水ガラスに融解し、そして、急冷してセラミック粉末を得る。]
[0013] 混合物の混合及び粉砕は、次の手順で行われる。混合物重量の1.5倍〜2.0倍の量のエタノールが混合物に加えられ、混合物がボールミルで1時間〜48時間、好ましくは、15時間〜30時間粉砕される。]
[0014] 前記調整方法は、更に、次の工程を含む。粉砕後、得られたセラミック粉末を80メッシュスクリーンに通し、セラミック粉末質量の1.5倍〜2.5倍のエタノール又は水を加え、ボールミルで24時間〜48時間粉砕し、乾燥する。]
[0015] 混合物は、調整剤を更に含み、該調整剤の質量部は、0を超え30以下であり、前記調整剤は、少なくとも金属フッ化物及び金属酸化物のいずれか1つである。]
[0016] 特に、調整剤は、BaF2、CaF2、CaO、MgO、Al2O3、MgF2、LiF及びNaFの少なくとも1つであってもよい。]
[0017] 本発明で提供されるフッ素ドープSi−Alガラスを母体とする低温同時焼成セラミック粉末の調製方法を用いて調製されたセラミック粉末もまた、本発明により保護される内容に属する。]
[0018] 本発明に記載のセラミック粉末は、セラミック及び、低温同時焼成セラミック基板、共振器等の電子装置の調製に使用してもよく、また、マイクロエレクトロニクス・パッケージングに用いてもよい。]
[0019] 例えば、セラミックは次のように調製される。本発明で提供されるセラミック粉末、及び接着剤を混合し、未焼結片を調製し、750℃〜850℃で2時間〜4時間焼成してセラミックを得る。]
[0020] 接着剤は、詳細には、ポリビニルアルコール、又は一般的に使用される接着剤であってもよい。]
[0021] セラミック粉末の焼成収縮率を改善及び制御するため、並びにセラミック粉末で調製されるセラミックブロックの性能、例えば、誘電率、強度及び熱膨張率等を改善するために、セラミック粉末原料の成分比を変えることで、本発明は、LTCCプロセスをより良好に達成できる。システム材料(セラミック粉末)は、LTCC基板材料、又は他のパッケージング材料に使用してもよい。]
[0022] 特に記載のない限り下記の実施例の実験方法は、従来の方法である。]
[0023] 実施例1セラミック粉末及びセラミックの調製
1)AlF3・3H2OをNH4Fの保護雰囲気下、450℃で1時間焼成して、結晶水を除去し無水AlF3を得る。
2)下記組成に従って各成分を秤量する。
SiO2: 55g
無水AlF3: 35g
上記混合粉末材料をボールミルに入れ、混合材料の総重量の約2倍の無水エタノールを添加する。混合物を24時間ボールミルで粉砕後、オーブン(68℃)で乾燥する。得られた混合粉末を、1,400℃で水ガラスに融解し、急冷し、乾燥、粉砕した後、80メッシュスクリーンに通す。そして、得られたガラス粉末を再びボールミルに入れ、水(ガラス粉末重量の約2倍)を加える。ボールミルで24時間粉砕、乾燥後、フッ素ドープSi−Alガラスを母体とするセラミック材料を得る。]
[0024] 従来のセラミック調製方法を使用して、接着剤としてポリビニルアルコールPVA(質量含有率:10%、平均重合度1,750±50)を前記工程2)で調製したセラミック原料に加える。粒子を作製した後、未焼結片を従来の方法で調製し、850℃で2時間焼成する。焼成微結晶ガラス片を銀で被覆する。銀を焼成後、性能を試験する。
実施例1の微結晶ガラスの性能は次の通りである。
誘電率及び誘電損失をHP4278Aインピーダンスアナライザーで測定する。焼成前後のサンプルの直径を直接測定することで、サンプルの半径方向収縮率を得る。水中置換法(アルキメデス法)を用いてサンプルの密度を測定する。熱膨張係数をNETZSCH DIL402 PC熱分析計を用いて測定する。
サンプルの誘電率εr(1MHz)が4.5と検出され、誘電損失tanδ(1MHz):0.0017、半径方向収縮率:12.0%、密度:2.65g/cm3、熱膨張係数(20℃〜200℃):7.5ppm/℃、3点曲げ強さ:120MPaである。]
[0025] 実施例2セラミック粉末及びセラミックの調製
1)AlF3・3H2OをNH4Fの保護雰囲気下、500℃で1時間焼成して、結晶水を除去し無水AlF3を得る。
2)下記組成に従って各成分を秤量する。
SiO2: 50g
無水AlF3: 30g
調整剤:CaF2 15g
上記混合粉末材料をボールミルに入れ、混合材料の総重量の約1.5倍の無水エタノールを添加する。混合物を24時間ボールミルで粉砕後、オーブン(68℃)で乾燥する。得られた混合粉末を、1,200℃で水ガラスに融解し、急冷し、乾燥、粉砕した後、80メッシュスクリーンに通す。そして、得られたガラス粉末を再びボールミルに入れ、水(ガラス粉末重量の約2.5倍)を加える。ボールミルで24時間粉砕、乾燥後、フッ素ドープSi−Alガラスを母体とするセラミック材料を得る。]
[0026] 従来のセラミック調製方法を使用して、接着剤としてポリビニルアルコールPVA(質量含有率:5%、平均重合度1,750±50)を前記工程2)で調製したセラミック原料に加える。粒子を作製した後、未焼結片を従来の方法で調製し、800℃で2時間焼成する。焼成微結晶ガラス片を銀で被覆する。銀を焼成後、性能を試験する。
実施例2の微結晶ガラスの性能は次の通りである。
誘電率及び誘電損失をHP4278Aインピーダンスアナライザーで測定する。焼成前後のサンプルの直径を直接測定することで、サンプルの半径方向収縮率を得る。水中置換法(アルキメデス法)を用いてサンプルの密度を測定し、熱膨張係数をNETZSCH DIL402 PC熱分析計を用いて測定する。
サンプルの誘電率εr(1MHz)が5.0と検出され、誘電損失tanδ(1MHz):0.0015、半径方向収縮率:16.8%、密度:2.70g/cm3、熱膨張係数(20℃〜200℃):8.0ppm/℃、3点曲げ強さ:190MPaである。]
[0027] 実施例3セラミック粉末及びセラミックの調製
1)AlF3・3H2OをNH4Fの保護雰囲気下、500℃で1時間焼成して、結晶水を除去し無水AlF3を得る。
2)下記組成に従って各成分を秤量する。
SiO2: 60g
無水AlF3: 15g
調整剤: BaF2 5g,CaF2 5g,MgO 10g
上記混合粉末材料をボールミルに入れ、混合材料の総重量の約2倍の無水エタノールを添加する。混合物を24時間ボールミルで粉砕後、オーブン(68℃)で乾燥する。得られた混合粉末を、1,400℃で水ガラスに融解し、急冷し、乾燥、粉砕した後、80メッシュスクリーンに通す。そして、得られたガラス粉末を再びボールミルに入れ、水(ガラス粉末重量の約1.5倍)を加える。ボールミルで48時間粉砕、乾燥後、フッ素ドープSi−Alガラスを母体とするセラミック材料を得る。]
[0028] 従来のセラミック調製方法を使用して、接着剤としてポリビニルアルコールPVA(質量含有率:10%、平均重合度1,750±50)を前記工程2)で調製したセラミック材料に加える。粒子を作製した後、未焼結片を従来の方法で調製し、850℃で2時間焼成する。焼成微結晶ガラス片を銀で被覆する。銀を焼成後、性能を試験する。
実施例3の微結晶ガラスの性能は次の通りである。
誘電率及び誘電損失をHP4278Aインピーダンスアナライザーで測定する。焼成前後のサンプルの直径を直接測定することで、サンプルの半径方向収縮率を得る。水中置換法(アルキメデス法)を用いてサンプルの密度を測定し、熱膨張係数をNETZSCH DIL402 PC熱分析計を用いて測定する。
サンプルの誘電率εr(1MHz)が6.5と検出され、誘電損失tanδ(1MHz):0.0007、半径方向収縮率:14.0%、密度:2.68g/cm3、熱膨張係数(CTE)(20℃〜200℃):8.3ppm/℃、3点曲げ強さ:174MPaである。]
[0029] 実施例4セラミック粉末及びセラミックの調製
1)AlF3・3H2OをNH4Fの保護雰囲気下、550℃で2時間焼成して、結晶水を除去し無水AlF3を得る。
2)下記組成に従って各成分を秤量する。
SiO2: 50g
無水AlF3: 40g
調整剤: MgF2 10g,CaO 3g,NaF 2g
上記混合粉末材料をボールミルに入れ、混合材料の総重量の約2.5倍の無水エタノールを添加する。混合物を24時間ボールミルで粉砕後、オーブン(68℃)で乾燥する。得られた混合粉末を、1,350℃で水ガラスに融解し、急冷し、乾燥、粉砕した後、80メッシュスクリーンに通す。そして、得られたガラス粉末を再びボールミルに入れ、水(ガラス粉末重量の約2.5倍)を加える。ボールミルで40時間粉砕、乾燥後、フッ素ドープSi−Alガラスを母体とするセラミック材料を得る。]
[0030] 従来のセラミック調製方法を使用して、接着剤としてポリビニルアルコールPVA(質量含有率:10%、平均重合度1,750±50)を上記フッ素ドープSi−Alガラスを母体とするセラミック材料に加える。粒子に作製した後、未焼結片を従来の方法で調製し、850℃で4時間焼成する。焼成微結晶ガラス片を銀で被覆する。銀を焼成後、性能を試験する。
実施例4の微結晶ガラスの性能は次の通りである。
誘電率及び誘電損失をHP4278Aインピーダンスアナライザーで測定する。焼成前後のサンプルの直径を直接測定することで、サンプルの半径方向収縮率を得る。水中置換法(アルキメデス法)を用いてサンプルの密度を測定し、熱膨張係数をNETZSCH DIL402 PC熱分析計を用いて測定する。
サンプルの誘電率εr(1MHz)が5.8と検出され、誘電損失tanδ(1MHz):0.0014、半径方向収縮率:17.0%、密度:2.60g/cm3、熱膨張係数(CTE)(20℃〜200℃):6.0ppm/℃、3点曲げ強さ:150MPaである。]
[0031] 実施例5セラミック粉末及びセラミックの調製
1)AlF3・3H2OをNH4Fの保護雰囲気下、500℃で1.5時間焼成して、結晶水を除去し無水AlF3を得る。
2)下記組成に従って各成分を秤量する。
SiO2: 40g
無水AlF3: 40g
調整剤: BaF2 20g,CaF2 5g
上記混合粉末材料をボールミルに入れ、混合材料の総重量の約2倍の無水エタノールを添加する。混合物を24時間ボールミルで粉砕後、オーブン(68℃)で乾燥する。得られた混合粉末を、1,350℃で水ガラスに融解し、急冷し、乾燥、粉砕した後、80メッシュスクリーンに通す。そして、得られたガラス粉末を再びボールミルに入れ、水(ガラス粉末重量の約1.5倍)を加える。ボールミルで48時間粉砕、乾燥後、フッ素ドープSi−Alガラスを母体とするセラミック材料を得る。]
[0032] 従来のセラミック調製方法を使用して、接着剤としてポリビニルアルコールPVA(質量含有率:10%、平均重合度1,750±50)を上記フッ素ドープSi−Alガラスを母体とするセラミック材料に加える。粒子を作製した後、未焼結片を従来の方法で調製し、750℃で3時間焼成する。焼成微結晶ガラス片を銀で被覆する。銀を焼成後、性能を試験する。
実施例5の微結晶ガラスの性能は次の通りである。
誘電率及び誘電損失をHP4278Aインピーダンスアナライザーで測定する。焼成前後のサンプルの直径を直接測定することで、サンプルの半径方向収縮率を得る。水中置換法(アルキメデス法)を用いてサンプルの密度を測定し、熱膨張係数をNETZSCH DIL402 PC熱分析計を用いて測定する。
サンプルの誘電率εr(1MHz)が7.3と検出され、誘電損失tanδ(1MHz):0.0008、半径方向収縮率:15.0%、密度:2.80g/cm3、熱膨張係数(CTE)(20℃〜200℃):5.5ppm/℃、3点曲げ強さ:226MPaである。]
[0033] 実施例6セラミック粉末及びセラミックの調製
1)AlF3・3H2OをNH4Fの保護雰囲気下、500℃で1.5時間焼成して、結晶水を除去し無水AlF3を得る。
2)下記組成に従って各成分を秤量する。
SiO2: 40g
無水AlF3: 30g
調整剤: BaF2 5g,CaF2 20g,Al2O3 5g
上記混合粉末材料をボールミルに入れ、混合材料の総重量の約2倍の無水エタノールを添加する。混合物を24時間ボールミルで粉砕後、オーブン(68℃)で乾燥する。得られた混合粉末を、1,250℃で水ガラスに融解し、急冷し、乾燥、粉砕した後、80メッシュスクリーンに通す。そして、得られたガラス粉末を再びボールミルに入れ、水(ガラス粉末重量の約2倍)を加える。ボールミルで30時間粉砕、乾燥後、フッ素ドープSi−Alガラスを母体とするセラミック材料を得る。]
[0034] 従来のセラミック調製方法を使用して、接着剤としてポリビニルアルコールPVA(質量含有率:5%、平均重合度1,750±50)を上記フッ素ドープSi−Alガラスを母体とするセラミック材料に加える。粒子を作製した後、未焼結片を従来の方法で調製し、800℃で3時間焼成する。焼成微結晶ガラス片を銀で被覆する。銀を焼成後、性能を試験する。
実施例6の微結晶ガラスの性能は次の通りである。
誘電率及び誘電損失をHP4278Aインピーダンスアナライザーで測定する。焼成前後のサンプルの直径を直接測定することで、サンプルの半径方向収縮率を得る。水中置換法(アルキメデス法)を用いてサンプルの密度を測定し、熱膨張係数をNETZSCH DIL402 PC熱分析計を用いて測定する。
サンプルの誘電率εr(1MHz)が8.5と検出され、誘電損失tanδ(1MHz):0.0019、半径方向収縮率:16.5%、密度:2.85g/cm3、熱膨張係数(CTE)(20℃〜200℃):6.5ppm/℃、3点曲げ強さ:250MPaである。]
[0035] 実施例7セラミック粉末及びセラミックの調製
1)AlF3・3H2OをNH4Fの保護雰囲気下、450℃で2時間焼成して、結晶水を除去し無水AlF3を得る。
2)下記組成に従って各成分を秤量する。
SiO2: 35g
無水AlF3: 35g
調整剤: MgO 5g,CaF2 15g,CaO 10g
上記混合粉末材料をボールミルに入れ、混合材料の総重量の約1.5倍の無水エタノールを添加する。混合物を24時間ボールミルで粉砕後、オーブン(68℃)で乾燥する。得られた混合粉末を、1,250℃で水ガラスに融解し、急冷し、乾燥、粉砕した後、80メッシュスクリーンに通す。そして、得られたガラス粉末を再びボールミルに入れ、水(ガラス粉末重量の約2倍)を加える。ボールミルで36時間粉砕、乾燥後、フッ素ドープSi−Alガラスを母体とするセラミック材料を得る。]
[0036] 従来のセラミック調製方法を使用して、接着剤としてポリビニルアルコールPVA(質量含有率:7%、平均重合度1,750±50)を上記フッ素ドープSi−Alガラスを母体とするセラミック材料に加える。粒子に作製した後、未焼結片を従来の方法で調製し、850℃で2時間焼成する。焼成微結晶ガラス片を銀で被覆する。銀を焼成後、性能を試験する。
実施例7の微結晶ガラスの性能は次の通りである。
誘電率及び誘電損失をHP4278Aインピーダンスアナライザーで測定する。焼成前後のサンプルの直径を直接測定することで、サンプルの半径方向収縮率を得る。水中置換法(アルキメデス法)を用いてサンプルの密度を測定し、熱膨張係数をNETZSCH DIL402 PC熱分析計を用いて測定する。
サンプルの誘電率εr(1MHz)が10.0と検出され、誘電損失tanδ(1MHz):0.0010、半径方向収縮率:15.5%、密度:2.75g/cm3、熱膨張係数(CTE)(20℃〜200℃):8.5ppm/℃、3点曲げ強さ:200MPaである。]
[0037] 実施例8セラミック粉末及びセラミックの調製
1)AlF3・3H2OをNH4Fの保護雰囲気下、450℃で1時間焼成して、結晶水を除去し無水AlF3を得る。
2)下記組成に従って各成分を秤量する。
SiO2: 20g
無水AlF3: 50g
調整剤: Al2O3 15g,LiF 3g,MgF2 12g
上記混合粉末材料をボールミルに入れ、混合材料の総重量の約1.5倍の無水エタノールを添加する。混合物を12時間ボールミルで粉砕後、オーブン(68℃)で乾燥する。得られた混合粉末を、1,200℃で水ガラスに融解し、急冷し、乾燥、粉砕した後、80メッシュスクリーンに通す。そして、得られたガラス粉末を再びボールミルに入れ、水(ガラス粉末重量の約1.5倍)を加える。ボールミルで45時間粉砕、乾燥後、フッ素ドープSi−Alガラスを母体とするセラミック材料を得る。]
[0038] 従来のセラミック調製方法を使用して、接着剤としてポリビニルアルコールPVA(質量含有率:8%、平均重合度1,750±50)を上記フッ素ドープSi−Alガラスを母体とするセラミック材料に加える。粒子に作製した後、未焼結片を従来の方法で調製し、825℃で2時間焼成する。焼成微結晶ガラス片を銀で被覆する。銀を焼成後、性能を試験する。
実施例8の微結晶ガラスの性能は次の通りである。
誘電率及び誘電損失をHP4278Aインピーダンスアナライザーで測定する。焼成前後のサンプルの直径を直接測定することで、サンプルの半径方向収縮率を得る。水中置換法(アルキメデス法)を用いてサンプルの密度を測定し、熱膨張係数をNETZSCH DIL402 PC熱分析計を用いて測定する。
サンプルの誘電率εr(1MHz)が7.0と検出され、誘電損失tanδ(1MHz):0.0011、半径方向収縮率:16.5%、密度:2.77g/cm3、熱膨張係数(CTE)(20℃〜200℃):7.5ppm/℃、3点曲げ強さ:180MPaである。]
[0039] 実施例9セラミック粉末及びセラミックの調製
1)AlF3・3H2OをNH4Fの保護雰囲気下、500℃で1.5時間焼成して、結晶水を除去し無水AlF3を得る。
2)下記組成に従って各成分を秤量する。
SiO2: 80g
無水AlF3: 10g
調整剤: LiF 5g,CaF2 10g
上記混合粉末材料をボールミルに入れ、混合材料の総重量の約1.5倍の無水エタノールを添加する。混合物は20時間ボールミルで粉砕後、オーブン(68℃)で乾燥する。得られた混合粉末を、1,400℃で水ガラスに融解し、急冷し、乾燥、粉砕した後、80メッシュスクリーンに通す。そして、得られたガラス粉末を再びボールミルに入れ、水(ガラス粉末重量の約2.0倍)を加える。ボールミルで36時間粉砕、乾燥後、フッ素ドープSi−Alガラスを母体とするセラミック材料を得る。]
[0040] 従来のセラミック調製方法を使用して、接着剤としてポリビニルアルコールPVA(質量含有率:5%、平均重合度1,750±50)を上記フッ素ドープSi−Alガラスを母体とするセラミック材料に加える。粒子を作製した後、未焼結片を従来の方法で調製し、850℃で3時間焼成する。焼成微結晶ガラス片を銀で被覆する。銀を焼成後、性能を試験する。
実施例9の微結晶ガラスの性能は次の通りである。
誘電率及び誘電損失をHP4278Aインピーダンスアナライザーで測定する。焼成前後のサンプルの直径を直接測定することで、サンプルの半径方向収縮率を得る。水中置換法(アルキメデス法)を用いてサンプルの密度を測定し、熱膨張係数をNETZSCH DIL402 PC熱分析計を用いて測定する。
サンプルの誘電率εr(1MHz)が4.9と検出され、誘電損失tanδ(1MHz):0.0016、半径方向収縮率:17.5%、密度:2.67g/cm3、熱膨張係数(CTE)(20℃〜200℃):5.0ppm/℃、3点曲げ強さ:120MPaである。]
[0041] 本発明は、低温同時焼成セラミック粉末、及び特別な原料、並びにその使用に関する。本発明で提供されるセラミック粉末は、先行技術に対して下記利点を有する。
1)焼成温度が低い。セラミック粉末材料の各組成比を変えることで、保護雰囲気下でない場合、焼成温度が750℃〜850℃である。
2)焼成セラミックの誘電率、焼成収縮率が制御でき、且つ誘電損失が低い。系の成分組成比を制御、及び焼成中の結晶相の量を制御することで、系の組成比を変えながら、焼成収縮率が10%〜20%、誘電率が4.5〜10(1MHz)で制御され、且つ誘電損率をより低くできる。
3)低費用である。費用は、市販の無水AlF3に換えて熱処理したAlF3・3H2Oを用いることで大幅に削減され、他の材料もまた低費用になる。
4)セラミック粉末によって調製されたセラミックブロックの強度及び熱物性が適切である。3点曲げ強さが100MPa〜250MPa、熱膨張係数が5ppm/℃〜9ppm/℃(20℃〜200℃)であり、GaAsチップの熱膨張係数に数値的に近似である。
5)調製プロセスが単純である。従来のガラス溶融方法、及び結晶ガラス調製方法で調製したセラミック粉末を、接着剤を加えた後で直接焼成してセラミック又は他の材料としてもよい。
6)本発明の低温同時焼成セラミック粉末はLTCC基板、共振器等の電子装置、及び他の分野のマイクロエレクトロニクス・パッケージングに使用してもよい。]
权利要求:

請求項1
セラミック粉末の調製に使用される原料であって、20質量部〜80質量部のSiO2、及び10質量部〜50質量部のAlF3を組成として含み、無水AlF3に基づいて前記AlF3の質量部が計算されることを特徴とする原料。
請求項2
原料が、0質量部を超え30質量部以下の調整剤を更に含み、該調整剤が、少なくとも金属フッ化物及び金属酸化物のいずれかを含む請求項1に記載の原料。
請求項3
調整剤が、少なくともBaF2、CaF2、CaO、MgO、Al2O3、MgF2、LiF及びNaFのいずれかを含む請求項2に記載の原料。
請求項4
請求項1におけるセラミック粉末の調製方法であって、10質量部〜50質量部の無水AlF3、及び20質量部〜80質量部のSiO2の混合物を混合及び粉砕し、1,200℃〜1,400℃で水ガラスに融解し、急冷してセラミック粉末を得ることを特徴とするセラミック粉末の調製方法。
請求項5
無水AlF3が、NH4Fの保護雰囲気下、AlF3・3H2Oを450℃〜550℃で、1時間〜2時間焼成して無水AlF3を得る手順に従って調製される請求項4に記載のセラミック粉末の調製方法。
請求項6
混合物の混合及び粉砕が、該混合物の重量の1.5倍〜2.5倍のエタノールを前記混合物に加え、ボールミルで1時間〜48時間、好ましくは、15時間〜30時間粉砕する手順に従って行われる請求項4から5のいずれかに記載のセラミック粉末の調製方法。
請求項7
得られたセラミック粉末を80メッシュスクリーンに通し、前記セラミック粉末の質量の1.5倍〜2.5倍のエタノール又は水を加え、ボールミルで24時間〜48時間粉砕し、乾燥する工程を更に含む請求項4から6のいずれかに記載のセラミック粉末の調製方法。
請求項8
混合物が、調整剤を更に含み、該調整剤が、0質量部を超え30質量部以下であり、かつ、少なくとも金属フッ化物及び金属酸化物のいずれかを含む請求項4から7のいずれかに記載のセラミック粉末の調製方法。
請求項9
調整剤が、少なくともBaF2、CaF2、CaO、MgO、Al2O3、MgF2、LiF及びNaFのいずれかを含む請求項8に記載のセラミック粉末の調製方法。
請求項10
請求項4から9のいずれかに記載のセラミック粉末の調製方法により作製されることを特徴とするセラミック粉末。
請求項11
請求項10に記載のセラミック粉末を、低温同時焼成セラミック基板及び共振器の調製、並びにマイクロエレクトロニクス・パッケージングに使用することを特徴とするセラミック粉末の使用。
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同族专利:
公开号 | 公开日
CN101952221A|2011-01-19|
WO2009086724A1|2009-07-16|
US20100210446A1|2010-08-19|
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